春の庭で、ちょっとひと息
4月19日の日曜日、松山市の庚申庵にふらっと出かけてきました。ここは江戸時代の俳人・栗田樗堂ゆかりの草庵で、今もその風情を残した静かな庭園が広がっています。街中にあるとは思えないほど落ち着いた空間で、ちょっとした小旅行気分が味わえます。
庭園ではノダフジの花がちょうど見頃で、頭上からやさしく垂れ下がる薄紫の花房がとてもきれいでした。つつじはピンク一色に咲きそろい、庭を明るく彩っています。さらに目をやると、シャガやベニシダレモミジも咲いていました。シャガはこれまでにも何度か目にしたことのある花ですが、ベニシダレモミジは今回が初めてで、そのやわらかな紅色が印象に残りました。
草庵の縁側に腰を下ろし、しばらくこの景色を眺めてみました。目の前には手入れの行き届いた庭と、静かに広がる泉水。水面には散った花びらがそっと浮かび、鏡のような静けさの中に春の気配が閉じ込められているようでした。
特別なことは何もしていないのに、こういう場所に身を置くだけで、気分がリセットされるのが不思議です。忙しい毎日の合間に、こうした「何もしない時間」も大事だなと感じました。
また季節を変えて、違う表情の庭を見に来たいと思います。