歯周病と骨粗鬆症の関係

歯周病と骨粗鬆症の関係

「歯の病気」と「骨や関節の病気」は、一見すると関係がないように思われがちです。
しかし最近では、歯周病と骨粗鬆症、さらには転倒や骨折との間に深い関係があることが分かってきました。

歯周病は、歯のまわりに細菌が増え、歯ぐきに炎症が起こる病気です。
初めは痛みが少ないため気づきにくいのですが、進行すると歯がぐらぐらし、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。

このときに起こる歯ぐきの炎症は、お口の中だけでなく、全身にも影響を及ぼすことがあります。
歯周病が進むと、炎症によって作られる物質が血液に入り、全身を巡ります。
その結果、さまざまな病気の発症や悪化に関わることが知られています。

一方、骨粗鬆症は、加齢とともに骨がもろくなる病気です。
骨が弱くなると、歯を支えている骨(歯槽骨)も弱くなり、歯周病がさらに進行しやすくなります。

つまり、歯周病と骨粗鬆症は、お互いに悪影響を及ぼし合う関係にあります。

また、歯周病によって歯を失うと、食べ物をしっかり噛めなくなります。
その結果、次のような影響が出やすくなります。

・食事量が減る
・たんぱく質やカルシウムが不足する
・筋肉や骨の力が低下する

筋肉が弱くなると、体がふらつきやすくなり、転倒の危険が高まります。
転倒は、骨折の最も大きな原因です。

高齢の方では、
「転ぶ → 骨折する → 動けなくなる → さらに体力が低下する」
という悪循環に陥ることがあります。

このような状態を防ぐためには、
・骨を強く保つこと
・筋肉量を維持すること
・しっかり噛んで食べられる口を守ること
がとても重要です。

最近では、骨粗鬆症の治療において、歯科との連携の重要性が注目されています。
骨粗鬆症の薬を服用されている方は、定期的な歯科受診をおすすめします。

日常生活では、次の点を心がけましょう。

・毎日、丁寧に歯みがきをする
・歯科医院で定期的にチェックを受ける
・よく噛み、バランスの良い食事をとる
・無理のない範囲で運動を行う

まとめ
歯周病は、お口だけの病気ではありません。
歯ぐきの健康は、骨を守り、転倒や骨折の予防にもつながります。

いつまでも自分の足で歩き、元気に生活するために、
お口と体の両方を大切にしていきましょう。