第 8 回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会
令和 6 年 11 月 3 日に岡山県岡山市で開催された第 8 回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会に現地参加してきました。コロナ禍で WEB 参加が主流となり、現地での学会参加の機会がほとんどありませんでしたが、新型コロナウイルス感染症の分類が 5 類に変更されたことにより、徐々に現地参加の学会が増えてきました。今回の学会は、私にとって数年ぶりの現地参加となりました。
学会の教育研修講演で特に印象に残ったのは、川崎医科大学脊椎・関節整形外科の三谷茂教授の「THA にならないためのリハビリテーションと、残念ながら THA になった後のリハビリテーション」でした。これまで変形性股関節症のリハビリテーションについては、股関節周囲の筋力強化、特に中殿筋を鍛えることが重要と漠然と考えていました。しかしながら、この講演を聞き股関節の病期に応じて治療法を選択する必要があり、体重コントロールや日常生活指導の重要性を再認識しました。また、運動療法ではどの病期においても関節可動域の維持が重要であり、筋力訓練に関しても性別、病期、年齢で鍛えるべき筋肉が異なる、高齢者では体幹の筋力強化、姿勢の維持が重要であることなど、今回の講演で多くのことを学びました。
これらの知見を今後の日常診療に活かしていきたいと思います。