理事長および院長の紹介とコラムです。



 




ランニング障害の予防について

最近、街中でランニングを楽しんでいる人々を良く見かけます。ランニングはシューズとトレーニングウエアーがあれば誰でも気軽に楽しめるスポーツだと思います。しかしながら、大きなマラソン大会の直前、直後にランニングによる下肢の痛みを訴えて来院される患者さんが多く見られます。今回は、ランニングによる下肢障害の予防について書きたいと思います。

最初にランニングを始める前に、今まで下肢の痛みやけがが無かったかどうか確認しておく必要があります。もし、思い当たることがあるようでしたら、ランニングを始める前に整形外科専門医に相談しましょう。練習方法での注意点は、急激にスピードを上げたり、急に距離を延ばさないようにして、かかとでの着地になるような走り方を心がけましょう。また、練習前後の下肢の筋肉のストレッチは重要で、大腿の前面や後面、ふくらはぎ、アキレス腱、足首のストレッチを十分に行いましょう。ランニングシューズは地面からの衝撃吸収性に優れた専用のシューズを選び、靴底の摩耗が著しい場合は早めに交換しましょう。O脚、X脚、へん平足などの下肢の姿勢に問題がある場合、ランニング障害の発生につながる可能性があります。少しでも不安に感じる点があるようでしたら、整形外科専門医に早めに相談しましょう。

以上の点に気をつけて健康的なランニングライフを送って下さい。

(H25年05/09号 ウイークリーえひめリックより転載)